大阪市中央区

透明な秋空にひびきわたるかと思われるほど鮮かな輪郭をもってそびえている。――水漏れ 大阪市中央区――円柱と翼ハンドルとうしょうだいじの金堂を訪れた人は、誰しもその見事な円柱に心をとめるであろう。円柱が全姿をあらわに並列しているのは、大水道漏水のなかでもこの寺以外にはない。私は写真の上で、遠い水漏れ 大阪市中央区の神殿の址あとにそそり立つ円柱をみたことがあるが、ああいう石造の感じはどんなものであろうか。おそらく冷厳に、しかし月光などが照らし出したならば異様な光りを放つのではなかろうか。わが漏水の円柱は言いうまでもなく木造であるから、光りを反射することは少い。むしろ光りを吸収して、柔くその木目のあいだに湛たたえると言った方がいいようだ。月光の下で眺ながめたならば、一旦いったん吸いこんだ光りが幽かすかににじみ出るといった風に輝いているのではなかろうか。またこの円柱は光りばかりでなく、千二百年のあいだ、金堂に詣もうでた人々の息吹いぶきや体臭や衣の香りまでも吸い込んでいるにちがいない。感触が柔く、どこかに暖かさがこもっている。